´92.6.12
WBA世界ライト級王座決定戦
● 金 七星(韓国)8回 終了TKO 〇 ジョーイ・ガマチェ(アメリカ)
パーネル・ウィテカーが王座を返上。その後の王座決定戦。ガマチェが勝てば、Jライト級に続き2階級制覇のかかる試合。
試合はヒラヒラのトランクスをつけた、スピードのあるガマチェが回転の速い連打でペースを握る。金は被弾が多く、左まぶたをカットして多量の出血。第8ラウンド終了時に、レフリーが試合をストップ。
試合はヒラヒラのトランクスをつけた、スピードのあるガマチェが回転の速い連打でペースを握る。金は被弾が多く、左まぶたをカットして多量の出血。第8ラウンド終了時に、レフリーが試合をストップ。
ガマチェのトランクスは、カマチョのトランクスに似ている。フットワークをよく使うボクサー、アウトボクサーは動きやすいかも。
´92.8.24
WBC世界ライト級王座決定戦
〇 ミゲル・アンヘル・ゴンザレス(メキシコ)9回 終了TKO ● ウィルフレド・ロチャ(コロンビア)
『東京三太』というリングネームで日本でも試合をしたことのある、この時点で25戦全勝23KOのゴンザレス。
ゴンザレスは左ジャブから多彩なコンビネーションでバランスもいい。ロチャはファイタータイプで前進しながら手数が出る。
ゴンザレスは左ジャブから多彩なコンビネーションでバランスもいい。ロチャはファイタータイプで前進しながら手数が出る。
第2ラウンド、ロチャの連打にロープ際まで下がると、左フックを受けてゴンザレスダウン。第5ラウンド、ロチャの前進しながらの連打に押されるが、体を入れ替えると右アッパーを顔面にヒットするとロチャはダウン。倒し倒されの試合、最後はロチャが諦め、第9ラウンド終了で勝負あり。
浜田さん
「いい顔もしてるし、打ち方フォームもいいし、思ったより打たれると、ちょっと弱かったですね」
ゴンザレスは線は細めだがきれいなボクシング。最後は気迫で勝ったか。
´92.4.10
WBA世界Jウェルター級タイトルマッチ
● 王者 エドウィン・ロサリオ(プエルトリコ)1回 1分32秒TKO 〇 挑戦者 平仲 明信(沖縄)
場所はメキシコシティ。
お互いファイタータイプで噛み合いそうな試合。
お互いファイタータイプで噛み合いそうな試合。
第1ラウンドから平仲ラッシュ。ロサリオは終始ロープ際に押されて左フック、右アッパーをクリーンヒットされると、レフリーが試合をストップ。
ジョー小泉さん
「この試合は何度観ても感動的ですね」
浜田さん
「このいい試合した後に、もっともっと防衛してほしかったですけどね」
このあたりの階級は世界的にも選手層が厚く、日本人にはなかなか手の届きにくい階級。
この試合は、報道ステーションの前身、ニュースステーションでも放送されてたけど、日本人選手がこの階級で、しかも海外で世界タイトルマッチに勝利するという快挙だった!
´91.12.7
´92.7.18
´92.4.10
´92.8.1
´92.9.12
このあたりの階級は世界的にも選手層が厚く、日本人にはなかなか手の届きにくい階級。
この試合は、報道ステーションの前身、ニュースステーションでも放送されてたけど、日本人選手がこの階級で、しかも海外で世界タイトルマッチに勝利するという快挙だった!
´91.12.7
IBF世界Jウェルター級王座決定戦
〇 ラファエル・ピネダ(コロンビア)9回 2分00秒KO ● ロジャー・メイウェザー(アメリカ)
ロジャー・メイウェザーは、『マネー』フロイド・メイウェザーの叔父。
メイウェザーはリーチが長くボクサータイプ。ピネダはワイルドなパンチで積極的に攻める。
第9ラウンド、ピネダの踏み込みからの左フックに吹っ飛ばされダウン。ロープに頭を支えられたまま動けずカウントアウト。
浜田さん
「メイウェザーは(息の)長い選手ですからね。私の現役時代からチャンピオンでした。同期の選手が引退するのは寂しくなりますね」
ジョー小泉さん
「階級を上げた選手は、顎の弱さが消える事がありますが、その階級に定着すると、顎の弱さが再び出てくる事がありますね」
ピネダのパンチは、スピードはあまり感じられないがなかなかの迫力。左フックで吹っ飛ばされる派手なKOシーンは印象的。
´92.7.18
IBF世界Jウェルター級タイトルマッチ
● 王者 ラファエル・ピネダ(コロンビア)12回 判定 〇 挑戦者 パーネル・ウィテカー(アメリカ)
ウィテカーがライト級の統一タイトルを返上し、クラスを上げての挑戦。
第8ラウンド、ウィテカーは右フックを顔面、ボディーに打ち分けるとピネダダウン。
最終ラウンドには余裕なのか、ウィテカーは両手を上げる。試合は判定でウィテカー勝利。
浜田さん
「ウィテカーは自信満々でしたね。階級を上げてもパワー負けするところがなかったですね」
ジョー小泉さん
「パワーというか、相手にパンチを打たせなかったですね。まぁ、いつものようにごまかしながら勝ったような試合でしたね」
ウィテカーは全然パンチをもらっていない顔。ディフェンスは超一流。攻めても結構パンチがあって、倒す気になればKO勝ちももっと狙えそう。
当時はあまり好きなスタイルではなかったが、今観返すとパンチをもらわない技術はホントにすごい。
´92.4.10
WBC世界Jウェルター級タイトルマッチ
〇 王者 フリオ・セサール・チャベス(メキシコ)5回 1分11秒TKO ● 挑戦者 アンヘル・エルナンデス(プエルトリコ)
この時点でチャベスの戦績は、79戦全勝65KO!この試合に勝つとちょうど80勝目。
エルナンデスは無敗の1位。
チャベスは前進しながらプレッシャーをかけていく。
第5ラウンド、チャベスはワンツーから左ボディー、エルナンデスをコーナーに追い詰めると顔面にストレートの連打。
がら空きのボディーに右ストレートを打ち込むと、レフリーストップ。
ジョー小泉さん
「エルナンデスはスイッチしてかく乱しようとするけど、実力的には比較にならなかったですね」
チャベスは上下の打ち分けも上手い。最後の右ストレートのボディーは観ているこちらが「うわっ」と声をあげてしまうような、えぐいパンチ。
´92.8.1
WBC世界Jウェルター級タイトルマッチ
〇 王者 フリオ・セサール・チャベス(メキシコ)4回 56秒TKO ● 挑戦者 フランキー・ミッチェル(アメリカ)
この時点で80戦全勝のチャベス。
第3ラウンド、チャベスは右ストレートを顔面に打ち込み、サウスポーのミッチェルをロープ際へ追い込む。連打を上下に受けるとミッチェルダウン。
第4ラウンド、距離を作って右ジャブからのコンビネーションで応戦するも、チャベスが踏み込んでの右を顔面に当てると、ミッチェルは後方に吹っ飛びダウン。立ち上がるも、ミルズ・レインレフリーがストップ。
浜田さん
「チャベスは強いパンチを何発も出せますね」
チャベスのパンチは重い。パンチを交換するごとに、相手にダメージを与えていく。相手のパンチをたまにもらっても、平然と打ち続けるタフさも驚異的。
´92.9.12
WBC世界Jウェルター級タイトルマッチ
〇 王者 フリオ・セサール・チャベス(メキシコ)12回 判定 ● 挑戦者 ヘクター・カマチョ(プエルトリコ)
待ちに待った、ヘクター『マッチョ』カマチョとのビッグマッチ。この試合は、両者に300万ドル(3億7500万円)のファイトマネー。
カマチョは足を使って距離をとって右ジャブからのコンビネーション、チャベスは前進しながらプレッシャーをかけていく試合展開。チャベスのプレッシャーが試合を支配し、カマチョは何度もパンチをヒットされるが、ダウンは拒否。試合は判定でチャベスの勝利。
浜田さん
「この試合カマチョは倒されてなるものかという試合をしましたね」
ジョー小泉さん
「チャベスファンに批判を食うかもしれませんけど、カマチョにしても、エルナンデスにしても、チャベスの名前に押されていると思うんですね。チャベスの名前に萎縮しない若者が出てくると思いますね。その時にチャベスは苦戦すると思いますよ」
お互い力を出し合ったナイスファイト。ジョー小泉さんのコメントは、フランキー・ランドール、オスカー・デラホーヤとの対戦時の予言か。
中量級④へ続く