´91.7.11
WBA世界Jバンタム級タイトルマッチ
〇王者 カオサイ・ギャラクシー(タイ)12回判定 ●挑戦者 アルマンド・カストロ(メキシコ)
カオサイは19回目の防衛戦。カストロは、鬼塚選手と試合をした選手。第2ラウンド、カストロの左フック、右アッパーでカオサイがダウン。第11ラウンド、至近距離からカオサイの左、右、左でカストロダウン。左ストレートで攻め立てるも最終ラウンドのゴングを聞く。判定はカオサイ。
ジョー小泉さん
「カオサイは中盤以降上手く戦って、ポイントでは勝っていましたね」
浜田さん
「体力的な押し合いで、カオサイが倒されるとは思わなかったですね。このカストロに鬼塚はよく勝ちましたね。軽量級のスーパースターが引退するのは残念でしたね」
高柳さん
「カオサイはこれが最後の試合。32才でまだできるんじゃないかと惜しまれる声もありました」
カオサイは結構被弾もあり、ダウンもしたが、終盤にダウンを取り返す底力をみせた試合。負けたカストロはのちに鬼塚と戦うが、鬼塚の左ジャブから右ストレートがどんどん当たっていた。
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´92.7.11
IBF世界Jバンタム級タイトルマッチ
〇 王者 ロバート・キロガ(アメリカ)12回判定 ●挑戦者 ホセ・ルイス(プエルトリコ)
グイグイ前に出ていくキロガの左フックに、ルイスの右がカウンターでヒットし、キロガダウン。第5ラウンドにはルイスをコーナーに詰めて連打で盛り返す場面も。判定は僅差でキロガ。キロガはダウンの後はラッシュでポイントを取り返して勝利するが、客席からはブーイングも聞こえた。
´91.12.22
WBC世界Jバンタム級タイトルマッチ
〇 王者 文 成吉(韓国)6回1分48秒KO ●挑戦者 トーサク・ポングスパ(タイ)
韓国の”石の拳” 文 成吉。第6ラウンドに左右ボディーからアッパーを顔面に打ち分けると、サウスポーのトーサクダウン。再開後のラッシュでレフリーストップ。(テロップ表示はKO)浜田さん
「文と鬼塚の試合を観てみたいものですね」
文は相変わらずのラッシングパワー。ワイルドなパンチながら、上下、左右の打ち分けも上手く、地元韓国の応援も力になっているよう。
´92.7.4
WBC世界Jバンタム級タイトルマッチ
〇 王者 文 成吉(韓国)8回2分59秒TKO ●挑戦者 アルマンド・サラサール(メキシコ)
文は6度目の防衛戦。試合を優位にすすめるが第8ラウンド、サラサールの左フックを顎に受けると一瞬動きが止まる。が、劣勢を覆してパンチをまとめると、早めのレフリーストップ。サラサールは両手を横に広げて、ストップが早いとアピール。文は自分から距離を詰めていくスタイルで被弾もするが、打たれても打ち返すメンタルの強さ、倒し切るパンチもある。
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´92.10.31
WBC世界Jバンタム級タイトルマッチ
〇 王者 文 成吉(韓国)12回判定 ●挑戦者 グレグ・リチャードソン(アメリカ)
リチャードソンは終始バックステップを踏みながら左ジャブを多用して距離をとる。文はどんどん距離を詰めて強いパンチを狙う。最終ラウンドは文のパンチが度々当たり、リチャードソンは見映えが悪い。判定は2-1で文に。ジョー小泉さん
「この試合は打ち合って苦しいじゃなくて、打ち合ってくれなくて苦しい試合でしたね」
浜田さん
「この両者は打ち合って強い、離れて強い、噛み合わない試合でしたね。この両者と辰吉が闘ったらどうなるかを考えたら、いい試合が期待できますね」
文と辰吉の試合を考えたら、パンチのスピード、回転は辰吉、前に出てのラッシングパワーは文、打ち合いが好きな辰吉とは噛み合いそう。
´92.4.23
IBF世界バンタム級タイトルマッチ
〇 王者 オーランド・カニザレス(アメリカ)12回判定 ●挑戦者 フランシスコ・アルバレス(コロンビア)
打って良し、離れて良しのカニザレス。至近距離でもアルバレスのガードが開いているところにしっかり角度を決めたフック、アッパーを打ち込む。左ボディーも上手い。浜田さん
「IBFチャンピオンなので日本人とはやらないですが、やったら勝てる選手はいないんじゃないですかね」
カニザレスは上体もよく振れて、フットワークも軽く、攻略が難しそうなチャンピオン。
´92.9.18
IBF世界バンタム級タイトルマッチ
〇 王者 オーランド・カニザレス(アメリカ)12回判定 ●挑戦者 サムエル・デュラン(フィリピン)
カニザレス10度目の防衛戦。デュランが積極的に攻めて、カニザレスはロープ際で守勢に回る場面も。ジョー小泉さん
「東洋の選手がアメリカで評価を上げた試合ですね。デュランは辰吉選手をアップアップさせましたね。カニザレスにここまでやるとは思わなかったですね」
試合後のカニザレスの表情には疲労感もみえる。
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´92.3.30
WBC世界バンタム級暫定王座決定戦
〇 ビクトル・ラバナレス(メキシコ)9回 1分21秒 負傷判定 ● 李 勇勲(韓国)
日本でも名前が知れている、ビクトル ”ラカンドン” ラバナレス。メキシコの勇敢な先住民族ラカンドン族の末裔とか。
場所はイングルウッド。正規王者の辰吉が左眼網膜裂孔の治療で防衛戦ができないためにできた暫定王座決定戦。
第2ラウンド、ラバナレスは大きな右フックから左アッパーで追い立てると、コーナーに下がった李はしゃがみ込むようにダウン。
第9ラウンド、目の上をカットしたラバナレス。試合は負傷判定でラバナレスの勝利。
ジョー小泉さん
「小さく速く打つパンチだけでなく、ラバナレスのような大きなパンチの危険性も、日本のボクシング指導者のみなさんは注意しないといけませんね」
ラバナレスはパンチの振りは大きいがスピードがあり、好戦的。ボクシングスタイルは観ていて面白いが、辰吉との試合では憎き相手に(笑)
´92.5.16
WBC世界バンタム級暫定王座決定戦
〇 ビクトル・ラバナレス(メキシコ)4回 2分41秒 TKO ● ルイス・オカンポ(アルゼンチン)
場所はメキシコ。
第4ラウンド、お互い豪快な左右フック、アッパーで打ち合い。徐々にラバナレスのパワーがペースを支配。オカンポがふらふらとコーナーまで下がると、ラバナレス左右のストレートを連打。ここでレフリーストップ。
浜田さん
「この試合はお互いに痛そうな殴られ合いというような、迫力ある試合でしたね」
ラバナレスのパンチは不利は大きいが、出所が分かりにくく連打も出るので、相手はディフェンスするのが難しそう。
´92.9.18
WBC世界バンタム級暫定王座決定戦
〇 ビクトル・ラバナレス(メキシコ)12回判定 ● 呉 張均(韓国)
第7ラウンド、呉はロープ際でラバナレスの豪快な右フックから左アッパーを受けると、後方にはじけ飛ぶようにダウン。試合は判定に。
ジョー小泉さん
「ラバナレスは切り返しの左フックが強いですね。呉は畑中清選手と引き分けたことのある選手ですね」
浜田さん「ラバナレスは切り返しの左フックが強いですね。呉は畑中清選手と引き分けたことのある選手ですね」
「ラバナレスはラフそうに見えて、避けるのもうまいですね。カッコはよくないんですけど、案外パンチは食ってないんですね」
この試合の後に、正規王者の辰吉と戦うことになるが、試合結果にしばらくの間、脱力感に襲われる(笑)
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【’92 THE BEST FIGHTER】
ウンベルト・ゴンザレス
【’92 THE BEST FIGHT】
ウンベルト・ゴンザレス 対 金 光善
中量級①に続く