´91.8.17
WBC世界Jミドル級タイトルマッチ
〇王者 テリー・ノリス(アメリカ)1回 2分40秒KO ●挑戦者 ブレット・ラリー(アメリカ)
ノリスは第1ラウンドからアグレッシブ。ラリーもパンチを返して打ち合いになるが、左フックから右アッパーを顎に受けるとラリーはダウン。手数で応戦するが、ノリスのワンツーで再びラリーダウン。そのままカウントアウト。ジョー小泉さん
「ノリスはスーパースターまでもう一歩のところまできてますね」
ノリスのパンチはキレキレ!打たれ弱さもあるが、この試合では圧倒。
´91.2.23
WBA世界Jミドル級王座決定戦
●カーロス・エリオット(アメリカ)7回 1分45秒TKO 〇シルベール・デレ(アメリカ)
試合は第7ラウンド、エリオットはデレの左右フックを顔面に受けると背を向けてコーナーに下がりしゃがみ込む。ここでレフリーストップ。浜田さん
「カーロス・エリオットとはデビューが近くて、日本での試合もみていたから寂しかったですね。世界タイトルを1番やりたかった時期にできないのは運がなかったですね」とかなり思い入れがあったよう。
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´91.10.1
WBA世界Jミドル級タイトルマッチ
●王者 シルベール・デレ(アメリカ)12回 2分10秒TKO 〇挑戦者 ビニー・パジェンザ(アメリカ)
パジェンザは、元IBFライト級チャンピオン。3階級上げての挑戦だが、左右フック、左ボディー、右アッパーとパンチの回転が速い。デレは手が出ずをロープ際へ押し込まれる。パジェンザの連打が止まると、デレは右手で「来い来い」と挑発ジャスチャー。パジェンザもそれに応えて右手をグルグル回して再びラッシュ。最終ラウンド、パンチの交換からパジェンザの左フックが右へ体を傾けたデレの左目にヒットすると、デレは左目を押さえてよろよろとコーナーへ。ここでレフリーストップ。パジェンザの連打は回転が速く、観ていて気持ちがいい!
´91.7.13
IBF世界Jミドル級タイトルマッチ
〇王者 ジャンフランコ・ロッシ(イタリア)12回 判定 ●挑戦者 グレン・ウォルフ(アメリカ)
ロッシは第3ラウンドに左フックをテンプルに受けてダウンを奪われるも、上体を反らして左ジャブを伸ばし、時に荒々しく左右の連打で老獪にペースは支配。3-0の判定勝ち。ロッシのボクシングは、のらりくらり。距離も遠く、対戦相手からしたらやりにくそう。
´91.9.14
WBC世界ミドル級タイトルマッチ
〇王者 ジュリアン・ジャクソン(バージン諸島)1回 2分10秒KO ●挑戦者 デニス・ミルトン(アメリカ)
浜田さん「パンチのある選手ですからね。1回から目が離せないですね」
ジョー小泉さん
「ロッキーマルシアのように、どのパンチも思い切り打ちますね。ノリスとの試合をもう1回観たいですね」
ジャクソン、一発の破壊力は強烈!のちにマクラレンと戦うが、あの試合はドキドキしながら観ていた。
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´91.9.14
WBA世界ミドル級タイトルマッチ
〇王者 マイク・マッカラム(ジャマイカ)12回判定 ●挑戦者 スンブ・カランベイ(イタリア)
両選手長いリーチから左ジャブからパンチを繋げるがディフェンスよく、一方的な連打を許さない。ジョー小泉さんのコメント通りの技術戦を、マッカラムが制す。ジョー小泉さん
「お互いジャブを出し合って、玄人好みの高度な技術戦でしたね」
浜田さん
「ジャクソンとの試合もう1回観たいですね」
当時はハードパンチャー大好きだったが、今観ると技術を活かした試合も面白い。
´91.5.10
IBF世界ミドル級タイトルマッチ
●王者 マイケル・ナン(アメリカ)11回 2分14秒TKO 〇挑戦者 ジェームス・トニー(アメリカ)
長身サウスポーのナンは、ジャブからのコンビネーションで、接近してもトニーのパンチをスウェー、ダッキングでいなす。
第11ラウンド、一瞬リズムが止まったナンの顎に、トニーの左フック一閃。ナンはバッタリ背中からダウン。カウント9で立ち上がるも、一気に決めにきたトニーの連打を受け、最後は右フックで再びダウン。倒れたナンにセコンドが駆け寄り、試合終了。
トニー
「セコンドの指示通り、落ち着いてプレッシャーをかけ続けた。相手がだんだん疲れてきているのが分かった。11ラウンドに勝てると思ったがその通りになった」
ジョー小泉さん
「この試合は年間最高番狂わせ候補ですね」
浜田さん
「番狂わせにも色々あるんですが、最後までトニーが勝つとは思わなかったですね」
この頃のトニーはファイター寄りのスタイルだったが、徐々に上手さをみせるチャンピオンになっていき、のちにロイ・ジョーンズと戦うことに。
´91.6.29
IBF世界ミドル級タイトルマッチ
〇王者 ジェームス・トニー(アメリカ)12回判定 ●挑戦者 レジー・ジョンソン(アメリカ)
両者スピーディーなパンチの交換。第2ラウンド、ジョンソンの狙いすました左フックを顎に受けて、トニーたまらず尻もちダウン。その後トニーは前進して手を出すが、ジョンソンはポイント有利とみたのかアウトボクシング。結果は僅差でトニーの勝利。ジョンソンはスピード・テクニックもあり、判定はどっちが勝ってもおかしくない試合。のちにジョンソンはチャンピオンに。
重量級②に続く