エキサイトマッチ1991総集編の途中ですが、注目の試合結果を書いときます!
5月19日(日)午前4:30
WBSS準決勝
WBA・IBF世界バンタム級王座統一戦
〇WBA王者 井上尚弥(日本) 2回 1分19秒TKO ●IBF王者 エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)
試合前の会見・計量から、IBF王者ロドリゲスは不利を予想されて気が立っているのか、やや表情は硬いが気合は感じる。対してWBA王者井上は終始落ち着いており「過去最高の仕上がり」と自信たっぷり。イギリス・グラスゴーでの試合で、時差の関係で生中継の放送は早朝4時半から。前日から楽しみ過ぎてなかなか寝つけず、放送開始直後に目が覚めて観戦。
両選手入場では、お立ち台やサーチライトで盛り上がり、WBSSの雰囲気を演出!
試合開始前に両選手が向かい合うと、ロドリゲス選手の方が少し背が高い。
第1ラウンド、ロドリゲスがアグレッシブ。コンパクトな速いジャブ、井上のジャブに合わせて右ストレートも速く、自分から前にプレッシャーをかけていく。井上は相手のパンチに反応しながら速いジャブ、右ストレート、左フックと合わせるがやや動きが硬く、パンチを打った後にバランスを崩す場面も。お互いの射程距離でヒリヒリ緊迫の3分間は五分五分か、ややロドリゲスか。
第2ラウンド、硬さのとれた井上が、低い重心からワンツー左ストレート、左フックと先手で仕掛け、連打もスムーズ。ロドリゲスも応戦するが、接近して井上の右ボディーから速い左フックを顔面に返されるとたまらずダウン。立ち上がるも、飛びかかる井上の強い左右ボディーを受けて再びダウン。鼻血を流しながらコーナーに視線を送り、首を横に振るが、セコンドはストップせずにレフリーは試合続行を指示。距離を詰めて左ボディーから右をボディー、顔面に受けるとダウン、ここでレフリーストップ。
試合前から井上有利とは言われていたが、あっという間!
ここ3試合の世界戦は、マクドネル戦は1回(112秒)TKO、パヤノ戦は1回(70秒)TKO、そして今回のロドリゲス戦は2回(259秒)TKOで終わらせ、バンタム級では規格外のスピード、パンチ力!
井上
「慣れない環境での力みもあったが、1ラウンド目の感触で負けはしないな、という気持ちの余裕があった。左フック、右ストレートなり、当たれば倒れるという感触はあった。2ラウンドからはロドリゲスに反応して、うまく修正が効いて思うように戦えた」
ロドリゲス
「言い訳の余地はない。これまでにないトレーニングを積んできた。準備は最高だった。陣営は自分たちの仕事をしてくれた。自分の仕事をするまでだった。素晴らしい雰囲気に感謝したい。これが終わりではない」
歴代の日本人ボクサーの中でも階級での突出度はピカイチで、まだまだ上の階級でも通用しそう。今後はパッキャオのような活躍を期待したいし、それが可能なボクサーだと思う。
決勝戦の対戦相手は『フラッシュ(閃光)』の異名を持つノニト・ドネア!
全盛期は過ぎたものの、左フック一発でKOできる5階級制覇のレジェンド!
まだまだ楽しみは続く!
エキサイトマッチ1991総集編 重量級①に続く