´91.2.25
WBC世界バンタム級タイトルマッチ
●王者ラウル・ペレス(メキシコ)12回判定 〇挑戦者グレグ・リチャードソン(アメリカ)
ニックネームが『ノミ』のリチャードソンが、多彩な左、軽快なステップでアウトボクシング。ペレスは長身で減量がきつかったようで、動きが重い。解説の浜田さんは、この試合のリチャードソンの出来をみて、「辰吉厳しいぞ、と思いましたけど、よく倒しましたね」。
この後、リチャードソンは辰吉と戦うことに。自分は、このリチャードソンと辰吉の試合をみて、ボクシングを観るようになった。
この頃のボクシングは活気があり、鬼塚、ユーリ、井岡、平仲、大橋など日本人世界チャンピオンも多く、その中でも辰吉の人気はすごかった。
´91.5.4
IBF世界バンタム級タイトルマッチ
〇王者オーランド・カニザレス(アメリカ)8回 1分8秒KO ●挑戦者ビリー・ハーディー(アメリカ)
リズムに乗って攻撃のテンポもよく、接近しても離れてもよし、カウンターも打てる、万能型のボクシング。ハーディーは次第に追い詰められてKO。ジョー小泉さん
「体は小柄だが、攻防兼備のまとまったいい選手ですね」。
浜田さん
「初めて観た時は、こんな強い選手がバンタム級にいたのかと思いましたね」。
´91.5.30
WBA世界Jフェザー級タイトルマッチ
〇王者ルイス・メンドサ(コロンビア)7回 2分31秒KO ●挑戦者ハオ・カルドソ(ブラジル)
メンドサは長身、パンチは至近距離でも長い手を折りたたんでシャープ。カルドソは、スピードがあり、テクニック、パンチもあるサウスポー。お互いフェイントをかけ合いながらの駆け引きは、短いダイジェストでも見ごたえあり。カルドソは試合には負けたが、解説陣の評価は高かった。
´91.6.15
IBF世界Jフェザー級タイトルマッチ
〇王者ウェルカム・ヌシタ(南アフリカ)12回判定 ●挑戦者ハーリー・スニート(アメリカ)
レナードのような軽快なフットワーク、流れるようなコンビネーション。スニートの右ストレートにヌシタ右アッパーのカウンターを顎に合わせてダウン。終盤11Rに左フックを顎に受けてヌシタもダウンするも、ヌシタの判定勝ち。ジョー小泉さん
「ヌシタはJフェザー級のシュガー・レイ・レナードですね」
試合後のヌシタの顔はだいぶ腫れていて、意外とパンチをもらっていた。
´91.3.30
WBA世界フェザー級タイトルマッチ
●王者アントニオ・エスパラゴサ(南アフリカ)12回判定 〇挑戦者 朴 永均(韓国)
朴は世界的には無名だったが、ラッシングパワーを活かして終始プレッシャーをかけ続ける。エスパラゴサはブランクがあり、2ヶ月前にはJミドル級から体重を落としてきたとの事。その影響からか試合では精彩を欠き、タイトルを明け渡す。文成吉、朴永均など、当時の韓国人ボクサーはガンガン前に出てパンチを振るう、典型的なコリアンファイターぶりが印象的。
´91.6.15
WBA世界フェザー級タイトルマッチ
〇王者 朴 永均(韓国)6回 1分26秒TKO ●挑戦者 竹田益明(日本)
朴の地元、韓国での試合。竹田は会場の雰囲気に飲まれていたようで、朴の連打に腰が引けている。第6ラウンド、ロープを背負って朴にパンチを集められたところでレフリーストップ。昔は日本人ボクサーが海外で実力を発揮するのは、なかなか難しかった。
´91.8.12
IBF世界フェザー級タイトルマッチ
●王者トロイ・ドーシー(アメリカ)12回判定 〇挑戦者 マヌエル・メディナ(メキシコ)
メディナは第2、3ラウンドに右ストレートを顎に合わされダウン。しかし、その後はノンストップのフットワークと手数で優勢に試合をコントロール。ジョー小泉さん「ドーシーがどーしーようもなくなって、追い込まれた試合ですね」と、得意のダジャレ(笑)
たまに母親も一緒にエキサイトマッチを観ていて、ジョー小泉さんのダジャレが出ると「この人いつもなにゆーてるの」と、呆れていたのが懐かしい。。
ジョー小泉さんが選んだ
【BEST FIGHTER】
カオサイ・ギャラクシー
【BEST FIGHT】
ロバート・キロガ 対 キッド・アキーム
浜田剛史さんが選んだ
【BEST FIGHTER】
オーランド・カニザレス
【BEST FIGHT】
ルイス・メンドサ 対 ハオ・カルドソ
WOWOWエキサイトマッチが選んだ
【BEST FIGHTER】
カオサイ・ギャラクシー
【BEST FIGHT】
ムアンチャイ・キティカセム 対 張 正九
ボクシングファン必見!井上尚弥&伊藤雅雪に続く